2月17日(月)19時からL’école de在宅を開催しました。
今回のテーマは、『南海トラフ地震が起きました。皆さんは、どう動きますか?』でした。
今回の担当介護支援事業所は、オフィス晴々、聖マルチンの園、マイルドハート3施設でした。
まず、行政からは、坂出市危機管理課の川﨑様と宇多津町危機管理課の山上様に地震対策について5分ずつお話を伺いました。『個別避難計画書』を活用し、自治会、民生委員の方と地域での協力体制で高齢者の避難援助を危機管理課として対策していることがわかりました。介護を受けている方に対して、
介護関係者が持っている情報などを共有出来たらさらに円滑な対応策ができるのではないかと思いました。
次に、回生病院救急科 名誉院長 関啓輔先生に講演していただきました。「南海トラフ地震―起こることとその対応―」 南海トラフ地震について、坂出市・宇多津地区のハザードマップで津波・液状化・内水(浸水被害)の地区と避難についてを講演いただきました。地震後3時間は、まず逃げる。
そのためには、家の中でも家具などの設置位置や耐震補強が大事で、行政で補助金もあることなど説明してくださいました。
被災後の医療機関での診察、患者の対応(受傷者などの救急、慢性疾患の方)にどう対応するか。
避難所で、医療介護の専門職が職場の垣根を超えてチームを作り活動することも大切になることが
よくわかりました。関先生、お忙しい中、ありがとうございました。

後半は、グループワークを30分ほどしました。講演の話をきいてそれぞれの職場や立場、個人的な準備など6人グループで9グループに分かれて話していただきました。
グループワーク後の感想として、いくつか紹介します。
・「避難計画書」で有事の際、みんなが一斉に電話してしまうのではなく、役割を作っておくと重複
作業がへる。避難所に居たとして、いろいろな問題の中で看護師、ケアマネ等専門職がいたら福祉、医療介護の提供ができるのではないか。避難所でチームとして活動できるのではないか。
・自分たちの現状を話し合う。それぞれ完ぺきではないが、やり始めている。
・年2回の消防訓練をしている。訓練残りの時間で地震時の対応について消防とも意見交換しているがどうしたらいいか明確な答えはでない。避難するか留まるか状況を見て判断するのかな?
・職場で地震が起きたらどうするか? どう逃げるか
自分より、利用者さんをどう逃がすか、焦ると思うので落ち着いて行動したい。
小規模で夜間の場合、一人の職員が6名を担当している。一人で対応するのは難しい。応援が
すぐ来てくれたらいいが、ろう城になる。津波が来たらどうするか・・・。
南海トラフ地震が今後30年以内に発生する確率が80%に引き上げられました。今回のテーマは、昨年に引き続き災害対応をしました。香川県は、災害の少ない地域の為、今まで大規模での被災、避難を経験していません。この研修会で、「常の備えの大切さ「「被災後の取るべき行動」「連携をとって活動する」など
考えていただく機会になればと思っております。
ご参加くださった皆様、遅くまでありがとうございました。
今回の参加者は、58名でした。次回の L’école de在宅 は、4月21日(月)です。
令和7年度も多職種の皆さんが顔の見える関係づくりができるよう、この会を盛り上げていきたいと考えています。今後ともよろしくお願いします。